前々回の続きです。
前回の続きです。
~強敵~
ということで、クラシアンさん、さっそく作業に取り掛かってくれます。
まずはワタクシの太ももの大きさほどもありそうな圧力器を使い、わざとトイレットペーパーを詰まらせて圧力をさらに増した上で、排水口に数回、圧力を掛けます。
しかし、状況変わらず。
クラシアンさんは想定内と言った感じで
「やっぱりダメですね。便器外しましょうか」
た、頼れる!
もっと早くお願いすればよかった。
さすがに便器を外して排水口の逆から圧力かければ取れるだろうと思ってました。
「すぐ取れると思います」
なんてセリフも。
ワクワクしながらまつこと十数分。
ところが。
「完全にハマっちゃってますね、プラスチック製の何かが。ちょっとお風呂をお借りして良いですか」
その後、お風呂場に便器を持って行って、圧力器を駆使する。
けれども、まったく取れる気配なし。
さすがのクラシアンさんもちょっと焦り始める。
「これは厳しいですね」
試しにヨメが排水口に手を突っ込んで、ドライバーとかでグリグリしてみる。
「コレは無理かもしんない」
排水口のカーブしている部分に四角いものがピッタリガッチリハマっているとのこと。
この段階で、便器を外してからかなりの時間が経ってしまいました。
~あきらめるしかないのか~
「ここまで取れないことはなかなかないですね。ワタクシ6年程この仕事やってますけど、取れなかったことって2回くらいしかないんですよ……」
クラシアンさんも、かなり余裕がない様子に。
「ちょっと考えさせて下さい。なんとかしますので」
と普段使わないような道具を持ってきて色々と試すことに。
「それでも取れなかった場合はどうすればいいんでしょうか」とヨメ。
「便器を換えるしかないでしょう。でも便器はちょくちょく型が変わるので、この便座に合うものがなかったら全部とりかえることになってしまいますね…」
「ヒャー!」
「もう少し頑張ってみます」
クラシアンさんが頑張ってくれている間に、ネットで便器の値段を調べるヨメ。
「10万くらいかかっちゃうかも……」
それは痛い!
冬ボーナスが大幅減だった石之介一家にとって、それは痛すぎる!
でも、作業開始からすでに3時間ほど経過。
さすがにあきらめるしかないのか…。
その時、カラーン!と高い音が風呂場から聞こえてきました。
「取れました!」
~原因は……~
「マジですかー!?」
家族みんなで駆け寄って、大拍手です。
「ありがとうございます!」「神!」「ヒーロー!」
石之介家の歴史上、最大に盛り上がった瞬間でした。
結局、出てきたのはコレでした。

ムスメのオモチャです。
おそらくムスメがトイレに落としてそのまま流してしまったんでしょう。
それがなぜそこまでガッチリハマっていたか、というには心当たりがあります。
前回トイレクリーナーを使った際、思いっきり押込んだからに間違いありません。
ああー!
余計なことしないで最初からクラシアンにお願いすれば良かった(泣)。
どうやって取ったかというと、バールの先をバーナーで熱してこのオモチャの表面に穴をあけることで固定力を弱めた、ということのようです。
「いやー、こんなやり方、普通しませんけどね」
さすがにここまでやってくれたら、追加料金かなー、と思いながら清算。
「では、8,000円になります」
ええー!
追加料金なしなのかー。
クラシアンー!
ネットの悪評を信じて申し訳ありません!
さすがにお疲れかと思ったので、コンビニでドリンクを適当に買ってきて、受け取って頂きました。
いや−、助かりました。
その後すぐ息子がタイミングよく「うんちするー!」と言い出したので、早速お試し。
もちろん問題なく洗浄! ジャバー!
「こうでなくちゃね」
「我が家にやっと平和が訪れたね」
いやー、大変でした。
トイレがいつでも使えるっていうのは幸せなことだ、ということを再認識しましたよ。