デザイナーになることを諦めたら、デザイナーになっていた話

 石之介は以前(5年以上前)、グラフィックデザインとか誌面デザインとかに、ものすごく惹かれている時期がありました。

 当時は実際にデザイナーさん達の近くで働いていて、「いいなー。自分もデザインやりたいなー」とか思いながら仕事してました。 

 その後、経験を積んで、たまにちょっとしたデザインを手伝わせてもらう機会をもらえるようになりました。
 ですが、残念ながら自分にはデザインする能力がないことに気がついてしまいました。

 わかりますかね。この「才能がない」感覚。
 低反発まくらにパンチしているというか、水の中で早く走ろうとしていというか、そういう手ごたえのなさ。
 努力が実っても凡人レベルであろう確信。
 
 いや、ホントはもっと早い段階で気づいていましたけどね。
 まあ、ホラ、そんなこと、すぐ認めたくないじゃないですか。
 少し足掻いてみたワケですよ。

 勝てない戦いを戦い続けるのも嫌いじゃないんですが、その頃ちょうど家族持ちになっちゃったもんで、お金を稼がなきゃならない。
 自分が得意であろうことをするしかない、ということで、この世界はリタイアしました。
 
 そんな経緯で、「じゃあ好きなものじゃなくて、得意そうなものを突き詰めよう」とした結果、現在ネットワークエンジニアという職に就いております。
 ビックリするほどの方向転換です。
 某会社内のネットワークとか、某webサービスのインフラとか色んなネットワーク設計をやるようになりました。
 ややこしくて、ミスしたら偉い人たちにメッチャ怒られる仕事です。
 向いているのかどうかは今もってわかりませんが、クライアントからご指名いただいたりすることもあるんで、向いてなくもないのかなと。
 
 で、ある日ふと気づいたんですが、「設計者」って英語で言うとデザイナーなんですよね。

 デザイナーになるのは諦めたのに、いつの間にかに憧れのデザイナーになってた! ワーオ!
 
 アホみたいなこと言って申し訳ありません。

 ちなみに、嫁は以前働いていた会社のエディトリアルデザイナーの一人で、今ではwebデザインとかを家でやってたりするんですが、横で見ているとキレイな作品をシュシュッと作っちゃうので、そんなのを見ちゃうと「オレ、デザイン続けてなくて正解だった」って思います。

 いつもありがとう、嫁。

 

デザイナーになることを諦めたら、デザイナーになっていた話” への2件のフィードバック

  1. いい落ちですね (^-^;
    ディレクターは「ディレクト(方向)を決める人=行く場所を定める人」。
    で、デザイナーは「そこに行けるまでの道を作る(設計する)人」。
    だから、本当はいろんな職種にディレクターやデザイナーって当てはまる
    んですよね。
    念願かなって何よりです。
    いずれまた、そんな話で一杯やりましょう!

  2. >カズキさん
    ぜひ行きましょう!
    カズキさんとは、実は他にも色々と語りたいテーマがありますし!(Perfumeとか)

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