発売されたと聞いて、会社帰り『ベルセルク』 34巻を購入です。
1年に1巻くらいしか出ないから、レアです。
この34巻はセリフやモノローグもなく絵だけで展開するページが多い、ということで批判もあるようですが、自分的にはかなり面白かった!
※確かに絵ばっかりなので、帰宅の電車内で2回読めちゃいましたが。
石之介的にヒットしたところ。
1.ガニシュカ大帝の淋しい人生
→すっかり大変な存在と化してしまったガニシュカさんですが、幼少からのエピソードが悲しすぎる。実母に殺されそうになるところから始まって、実の息子に殺されそうになるところで「人」としての人生は終わり。で、「アレ」になっちゃう。
「誰ぞ在れ」という言葉が切なく響きますね。
(あと、ガニシュカ大帝の過去の”影絵”がものすごくカワイイ!)
2.『鷹の団』人と使徒の結束
→”英雄”グリフィスの元、人と使徒が力を合わせるというシーンがあるのですが、こういうシーンの場合マンガ的表現としては魔物的なモノ(=使徒)がちょっと可愛くなったり擬人化されたりされがちなのに、そこはさすが『ベルセルク』です。
気持ち悪いまんま。
でも、楽しそう。
3.最後の方の展開
→ネタバレになるので書きませんが、『ストーンオーシャン』(ジョジョ6部)の終盤を思い出させる展開。驚いた!
こういう展開は長期連載であればこそ、ビックリできますよね。
この巻で、人も使徒(ガニシュカ大帝含む)も救って、すっかり英雄の中の英雄となってしまったグリフィスさんですが、物語的には主人公・ガッツにとっては復讐の相手なんですよね。
この後の展開、どうなるんだ。
一般紙で数少ない(唯一?)ハード・ファンタジー漫画なので、満足できる着地を望まずにはいられませんぞ!